2022年12月30日に施行されたばかりの、ニュートリグレード飲料の栄養表示義務化の最新レポートです!
■はじめに:
シンガポール保健省(MOH)は、「糖尿病との戦い」の一環として、ニュートリグレード飲料の栄養表示義務化と広告禁止を、2022年12月30日から導入しました。
これにより、飲料メーカーは、ペットボトル、缶、パウチ、パック飲料の他、粉末タイプ飲料は糖分と飽和脂肪の含有量に基づく等級制度に従い、パッケージに等級表示義務が課せられます。(日本からの輸入品も該当します。)
■義務化の内容簡易まとめ:
「ニュートリグレード」と呼ばれる栄養表示の義務化では、4つの色分けされたグレードがあります。グレードAは、糖分と飽和脂肪の基準値が最も低いものに対応し、緑色で表示されます。グレードDは、糖分と飽和脂肪の基準値が最も高いものに対応し、赤色で表示されてます。
グレードが「C」または「D」のニュートリグレード飲料は、そのパッケージのフロントにニュートリグレードマークを表示する必要があります。「A」または「B」のグレードのニュートリグレード飲料については、ニュートリグレードマークの表示は任意であり、企業は任意でHCS(Healthier Choice Symbol) とニュートリグレードマークのどちらか一方を表示することを選択することが可能である。
■広告禁止に関して:
グレードがDのものに対しては、一般広告が禁止される。(店舗でのPRに関しては異なる*。)
■日本のシンガポール進出を希望する、飲料メーカーが気にすべき点
☑飲料に含まれる糖分と飽和脂肪の割合算出
☑粉茶的な、水を加えて飲む飲料の扱いも同様となる
☑グレードが「D」になる場合の広告禁止に対しての注意
■今後予測されること
シンガポールでは益々、減糖飲料が注目されていくので、減糖飲料の輸出がねらい目かもしれません。
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